電子情報?数理教育プログラム博士前期課程1年 町田暉さんが第24回コンクリート構造物の補修,補強,アップグレードシンポジウムにおいて優秀論文賞を受賞しました
2024年10月10日から二日間に渡り、札幌市かでる2.7にて開催された日本材料学会主催、第24回コンクリート構造物の補修,補強,アップグレードシンポジウムにおいて、電子情報?数理教育プログラム博士前期課程1年の町田 暉さんが優秀論文賞を受賞しました。
本シンポジウムは、コンクリート構造物の耐久性、変状、診断に関する最新の研究成果をフルペーパとして募集し、採択後その内容を報告するシンポジウムとして2001年より開催されています。その中で、論文内容、発表内容の優れた40歳未満の講演者に対し本賞が授与されました。
受賞題目は「鉄筋腐食評価性能向上のための直方体型コイルを用いた正弦加振レーダ」であり、電子情報部門三輪教授との共著です。三輪研で開発された加振レーダ技術は励磁コイルに強力な交流電流を印加して鉄筋コンクリート内の鉄筋を正弦加振しながら、ドップラレーダスキャン技術によりその鉄筋の振動変位分布を計測することにより、鉄筋に付着した黒錆位置や量を評価しようとする画期的な手法であり、従来型の円弧型コイルに比べ、ソレノイド型のコイルにすることで局所的な黒錆を4倍の高感度で検出できることを示しました。この成果はコイルの軽量化につながり、加振レーダの実用化へ向けて大きな進展となることが評価され受賞につながりました。