大学院理工学府分子科学部門浅野素子教授が、2022年度電子スピンサイエンス学会において学会賞を受賞しました
大学院理工学府分子科学部門の浅野素子教授が2022年度電子スピンサイエンス学会賞を受賞し、2022年12月2日~4日の電子スピンサイエンス学会年会において授賞式が行われました。本賞は電子スピンサイエンスに関する研究成果が特に優れ、その業績が学会を代表するに足る個人に贈呈されるものです。
受賞研究のタイトルは「常磁性金属錯体とその複合系における光励起状態の電子緩和とスピン間相互作用」です。物質は原子で構成されています。原子の中には電子があり、電子はスピンという磁石の性質を持っています。浅野教授はこの電子スピン間の相互作用が、大変小さなエネルギーであるにもかかわらず、特に金属錯体やその複合系において、エネルギー移動などの光励起後の分子全体の挙動に大きく影響することを見出し、その機構を系統的に明らかにしました。このことが認められて学会賞の受賞に至りました。